岩手県では、限りある水産資源を守り、つくり育てる漁業を推進しながら、さまざまな資源管理や漁場、漁村周辺の環境保全に取り組んでいます。
■魚類の資源管理

 岩手県内では、魚類の資源管理計画に基づき、これまでヒラメ(平成88月〜)、マコガレイ(平成138月〜)の全長制限等の自主規制に取り組んできましたが、対象魚種としてアイナメとミズダコ(平成18年8月1日〜)が新たに加わりました。
 
また、ヒラメについては、近年の急激な漁獲量の減少から、岩手県では「岩手県ヒラメ資源回復計画」を策定し、資源回復を図ることになりました。

項  目

内       容

漁獲努力量の削減

○小型魚の採捕規制…全漁協の刺し網及び小型定置(二共漁業権行使規則)
 
全長30cm未満魚の再放流の義務化
○刺し網の目合規制…全漁協の刺し網(二共漁業権行使規則)
 4寸目未満の使用禁止の検討(6〜10月)

資源の積極的培養

○種苗の生産、放流
 810cmの大型種苗を毎年110万尾放流
○放流効果の向上
 ・種苗放流場所の見直し、放流技術の改善
 ・天然餌料環境調査等の実施
○種苗放流経費の負担
 ・受益者の一部負担と資源管理意識の発現
 ・遊漁者の負担を検討
○漁場環境の保全
 ・毎年実施の漁業者、一般住民による海岸清掃活動が継続されるよう支援

  公的担保措置

○漁業権行使規則改正の指導
 ・二共漁業権行使規則の改正について指導
○海区漁業調整委員会指示による全長制限等の導入…全ての海域で操業、利用する漁業者、遊漁者
 ・海区漁業調整委員会指示による全長制限等措置を導入(必要に応じ)
○漁獲努力量(TAE)の設定
 ・資源動向等を見ながら、必要性が生じた場合に検討

■ヒラメ資源回復計画の概要
■資源管理計画に基づく自主規制
 新鮮、安全・安心な水産物を消費者に提供するためには、水産物の生産の場である漁場、漁村周辺の環境保全が重要と考えています。
このため、岩手県漁連では環境保全を最重点事項として取り組んでいます。
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■環境保全

魚  種

自 主 規 制 の 内 容

マコガレイ

○全長制限…全ての漁業
 ・全長20p未満魚の漁獲禁止(周年)
○目合制限…刺し網(二共、知事許可)
 ・目合3.8寸目未満の刺し網の使用禁止(6月〜10月)

アイナメ

○全長制限…全ての漁業
  ・
全長25p未満魚の再放流(周年)
(平成19年7月31日までは、全長20p未満魚の再放流)

ミズダコ

○体重制限…全ての漁業
  ・
体重2kg未満のミズダコの再放流(周年)
(九戸地区以外は、平成21年7月31日までは体重1kg未満のミズダコの再放流)